白川氏:そもそもオーガニックって何なんだと。私達もそうだったんですが、一般的に“化学肥料や添加物を使わない・無農薬”という商品基準だと思っている方が多いと思います。
しかし有機農業の生産者に言わせると、オーガニックは人生哲学。目先の利益や物質的な豊かさだけでなく、精神的・社会的な豊かさを実践するライフスタイルだという事です。

戦後、土地が荒廃し田んぼもなくなり、その為に農薬や化学肥料を使用し大量生産を行い飢餓を救おうと始まったのが生産性の高い現在の慣行農法です。しかしこれは“ショートスパン”で見た場合に生産性が高いという意味なんです。
地球環境や、土地の豊かさを考えた時、20年30年先を見ればどちらが本当に生産性が高いのかがポイントなんですよ。
現状を犠牲にして生産性を高める、その代償が後で来るのが慣行農法の世界なんです。
一方、有機農法は、農薬を使わないから害虫が来る。
しかしそれを食べる益虫もいる、という生態系が出来上がっているんです。 本来の自然の生産性があれば、農薬や化学肥料なんて必要ないんですよね。

有機の世界は、共生や循環、或いは生命対応性という『自然の持つ本来の力を基に農業をやりましょう』というものなんです。
無農薬だから良いという商品基準だけじゃなく、目先の為に将来を台無しにするという短絡的な物の見方でもなく、『長期的に物事を考えて持続可能な農業を次の世代に繋げていく』という理念と信念があるんです。

友添氏:うんうん(うなずく友添社長)