今日、IT技術の進歩により、企業内でのITの使われ方も多様になってきています。
その中でも、特に馴染みの深いものの一つにグループウェアがございます。
1993年頃からExchangeやNotesといったものから広がりを見せてきました。(※1)
現在では企業のIT化における重点投資ソフト第1位がグループウェアとなっており、すでに中小企業でも約6割の会社に導入されているようです。
電子メールしかなかった頃に比べると、スケジュール管理や掲示板など、社内の情報共有が非常に便利になりました。
しかし時代は変化し続けていきます。
言うまでもありませんが、グループウェアもこの時代の流れに対応し、更には会社の変化にも対応できるものである必要があります。
例えば、2007年問題として、会社におけるナレッジ集団でもある団塊世代が会社を去ろうとしている今日、そのナレッジは社内でどのように受け継がれていくのでしょうか。
また、個人情報保護責任が厳しく問われるようになった今日、お客様や社員の個人情報をどのように管理していかれるでしょうか。
日経ソリューションビジネス より
なぜ「経営者」支援なのか。
より具体的にイメージして頂けるように、経営者を戦国時代の武将としてとらえ、経営者支援ツールとしてのグループウェアを考えてみます。
現在のグループウェアでは、配下の兵が出陣する際の行動予定(スケジュール)、武器の調達方法や使用方法(ワークフロー)、本陣からの重要伝達事項(掲示板)などはすでに皆が使っていて、統一された旗の揚げ方や、出陣時間などを効率的に周知できているでしょう。
しかし、これだけで本当に戦地で勝利を上げられるのでしょうか? 経営者=武将は決戦の勝利を目指しているものです。
企業で言えば、売上利益を上げることを目的としています。
そこに本当に必要なのは、武器の調達方法や使い方、または出陣手続きなどの事務的なことばかりではありません。
以下のような、更にもう一歩踏み込んだところが必要であることは周知です。
- 戦略に基づいて行動させ<優先順位の高い戦略を落とし込む>
- 人員配置などの策を密告から守り<個人情報保護>
- 兵士の士気を高めるための鼓舞をおこない<社長からの一斉動画配信など>
- 優秀な兵士のノウハウを新人や他兵士に浸透させ<ナレッジの共有>
- この戦さで引退する優れた軍師の知恵<2007年問題>
- 武器・騎馬の使い方を統一させ<マニュアルの徹底>
- 各部隊の戦場からの現状報告をさせ<日報>
- 獲得領地数を把握し<売上数値の把握・アラーム機能>
- 各兵士が使用できる武器を把握し軍の弱点補強する<SWOT分析>
これらすべてを兵士が行い、敵陣営の急所が見えれば、敵将に「一騎打ち」で切り込みを行い勝利の旗を揚げることができるのではないでしょうか。
また、これらすべては経営支援型グループウェアでは実現可能なのです。
社長の経営判断を全社員にタイムリーに伝え、スピードと、モチベーション、ベクトルを経営者と同じに保ち続けることは、小規模な企業でさえ容易ではありません。
ましてや大企業ともなると、会社の経営方針も社長の顔さえもよくわからないという社員が少なくないのが現実です。
そんな中、企業規模に関わらず、社長から末端の社員までが同じ情報、文化、ナレッジを共有できるツールは他にはないといっても過言ではありません。
作業効率ももちろん大切ですが、最終目的は売上利益につながることです。
会社によって経営戦略が違うのと同じように、グループウェアでも経営者を支援できる戦略を盛込めるのです。
貴方の会社のグループウェアは売上利益を最終目標にできるものですか?